助けてほしいけどさ、助けてあげたいなんて思われるのも気が気でないよな

喧嘩をしない日はないというぐらい、私の毎日は怒りと苛立ちに溢れている。筋の通ったことを言っているはずなのに理解をされなかったり話を聞いてもらえなかったり。いつか私の言っていることが誰かに聞いてもらえたり、認めてもらえたりするのだろうかと考えてはみるけれど、どうせ誰も、と、思いながら死に損ないは今日も生きている。

今の私を助けてくれる人なんていないのに、なんで助けてほしいという欲があるのだろう、と思った。欲は残酷だ。なければいいけど、達成された時の喜びは何にも代えがたいし、私はとにかく満たされたい。別に上手に褒めたり執拗にかまったりしてやらなくてもいいからさ、認められたくて理解されたくて仕方ないんだろうな私は。よくわからないけれど君にはこれを伝えたかったりするんだよ。いずれ私が今よりもっと不幸になることなんて目に見えてるのにそこ目掛けて周りを見ずに真っしぐらで突き進んでいるよな。でも、いいんだよ。何にも代えがたい欲があるからそれを達成しないと生きてられないんだ。生きてられないんだよ。ただの死に損ないが生きていくにはひとつやふたつ、大きな不幸も背負って、小さな幸せを掴まないとやってられないんだってさ。知らねえよんなもん。勝手にやってろよ。って思うかもしれないけど、本当そうだよ。私は死に損ないです。死にきれなかった存在がない人間です。むしろ人間じゃないかもしれない。無機質な死神です。お前らを呪うよ。今日はもう寝るよ。一本だけタバコを吸ってもいいかな。それから寝ることにするよ。君が一ミリでも楽しいって思うことがあるたびに私は何万キログラムぐらいの重さの不幸を背負ってるっていうこと、忘れないでほしいわ。そういうことで。